昭和から平成そして令和

     昭和の終わり頃に兜の前に個人の名前を付けるのが流行りました!

 その一番有名なのが秋本兜です。
秋本さんは3代前の狂人会の会長で兜でその名を仙界に広めました。
秋本兜とは小型で大疣の美しい兜でした。
今は現存している個体はそうは多くないと思います。

 その秋本兜の近い兜が谷田貝氏や山川氏です。
私の兜は山川氏の兜の遺伝子が一番多いかと思います。

 その山川兜や谷田貝兜・秋本兜、山形の伊藤兜、それに静岡の佐野白兜などを掛け合わせて私オリジナルの兜を作り出しました。
その超真っ白兜をカクタスニシがISW(イワタ・スノー・ホワイト)と名付けて握りこぶし程度の大きさで何と何と10万円以上でカタログ販売しました。これが飛ぶように売れて日本国内でもの凄い兜ブームが起こりました。

 その後数年ブームは続きましたが、兜自体の個体も少なくなり、兜ブームも萎んできました・・・
    これがISW! 平成の逸品!!!
     ISWも人気が薄くなり市場の兜も値下がり始めました。

 そこに登場したのがロイヤルスーパーです。
ロイヤルスーパー(RS)はスーパー兜を栽培していると真っ白くなってしまい芸がありませんでした!
そこで思い立ったのがルリ兜スーパーとで掛け合わせたらどうだろう?

 ルリは特に肌色が濃緑で疣の大きなものを使いました。
スーパーは白点が肌に千切って張り付くようなものを使いました。
10年の歳月とバカみたいなエネルギーを使いRSを完成させました。
当初の物が一番特徴が出て美しかったです!
     今度はミラクル兜!

 このミラクルが輸入された当時は遺伝子を引き継いでその特徴を表す個体がなかなか出来ませんでした?

 スーパー兜はその特徴がF1によく出て市場に早く出回りました。
でもミラクルが市場に出てきたのは持ち主が関西の重〇さんからミラクルの特徴が出たものが少しずつ出てきました。

 重〇さんとは以前から交流がありましたので、私のISWのトップの物とミラクルと交換していただいて私の所にも数本のミラクルが鎮座してました。
現在の我が家のミラクルは重〇さんの系統が多く入ってます。
     平成の中頃からアジア圏の方が私の所に訪ねて来るようなりました。
香港から香港カクタスの会長と副会長が来られて我が家に2泊して近隣の栽培家を尋ねました。
その後中国から阿〇さんが来られて色々なサボテンを何度も来て持ち帰りました。
今では阿〇の娘さんリーチャンの日本の親代わりをしています(日本在住)
最近、タイから若い人達が来られてもの凄い高価格で我が家の兜を持ち帰りました。 暫くアジア圏の方達でサボテン天国が続きそうです?

 令和はどうなるかな???